MDCのブログ

健康は、変えることのできない生命の「代謝の法則」に従ったことに対する「結果」です。

形態形成場

 
シェルドレイクのモルホジェネティックフィールド(形態形成場)仮説。

といったものです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%81%AE%E4%BB%AE%E8%AA%AC

 

現実的に、細胞の世界から考えてみましょう。


「機能」と「構造」の車輪を正常に回すには、細胞の形態形成場が重要で、細胞の糖のエネルギー代謝が復活した時に、細胞がその自身の役割を認識して機能を果たすには、細胞が接着する正常な「足場」が必ず必要となります。
 
生化学的機能は、細胞の形からは切り離されて研究されています。
分子栄養学などでは、細胞の形はあくまで2次的以下と考えられていないでしょうか。
 
「機能」と「構造」は、表裏一体です。
 
たとえば、
 
軟骨細胞の実験です。
軟骨細胞は2型コラーゲンを作りますが、1型コラーゲンは絶対に作らないとされています。
一方、結合組織にある線維芽細胞は、その機能として1型コラーゲンを作ります。
軟骨細胞は丸い形をしています。一方、線維芽細胞は細長い紡錘形です。
丸い軟骨細胞を、特別な試薬で処理して、細長い形にするとどうなるでしょうか?
生化学的に考えると、軟骨細胞は形が変わっても軟骨細胞なのですから、2型コラーゲンを作るはずです。
しかし、実際は、細長くなった軟骨細胞は、絶対作るはずがなかった1型コラーゲンをつくりだします!
 
細胞の形と生化学的機能は、密接な関係であり、切り離せない。
「機能」と「構造」は、表裏一体です。
 
さて、細胞の形は何で決められるのでしょう。
内部的には、細胞の形は、微小管、微細繊維などのタンパク質が、内部骨格として決定します。
これは、血液などで流れていく細胞(浮遊細胞)(=非接着型細胞)の球状形態を作ります。
 
それ以外の、細胞同士がくっついて組織を作るような細胞は、お互いにくっついているので、接着型の細胞です。
細胞膜と、細胞外の物質とくっついて、細胞が生活する「足場」がないと正常な形態と機能を持つことができません。
 
細胞外の物質(細胞外マトリックス)で大部分を占めるのが、体を形作るうえでなくてはならない物質である、コラーゲンです。
 
遺伝情報の発現は生命活動で重要ですが、発現の「仕方」は、細胞の形がとても重要な役割を担っていると考えられます。
 
がん細胞をみても、接着型であった細胞がガン化すると、浮遊型になり組織に浸潤していきます。
 
 形態形成場が崩された時、体は壊れ、歯も崩れ、病気になり、ガン細胞も浸潤していく。
 

形態形成場としての細胞外マトリックスとしてのコラーゲン。
表在性とは違い、深在性の虫歯は、広義の膠原病とも言えそうです。


歯周病も歯根膜というコラーゲン組織の崩壊であり、同様です。


糖質制限をすればするほど、ミトコンドリアが砂糖の利用障害を起こし、タンパク質を分解して糖の代わりのエネルギー源とするために、体の異化がすすみます。


皮肉にも、糖を制限すればするほど、歯の質、特にコラーゲンリッチな象牙質は脆くなり、ちょっとしたストレスや血糖の上昇があると一気に虫歯が進行していくという、パラドックスが存在します。

 

エナメル質は、強固な結晶構造なので、簡単には溶けません。

深刻なむし歯は、エナメル質より内部の、象牙質の崩壊によるものです。

 

エナメル質はほぼハイドロキシアパタイト(カルシウム)の結晶の塊のような構造ですが、象牙質の構造は、コラーゲン繊維にハイドロキシアパタイト(カルシウム)の結晶がくっついたような構造です。

鉄筋コンクリートで言えば、コンクリートとしてハイドロキシアパタイト、その内部の鉄筋の部分が、コラーゲン繊維。

エナメル質と象牙質では崩壊の仕方が異なります。