口腔内細菌によって虫歯が発生するというのは、Millerが1890年に化学細菌説を唱えたことに始まります。
Millerは、コッホの門下生でした。
コッホとパスツールは、「近代細菌学の開祖」と言われ、パスツールは「病原体仮説」からワクチンを広め、様々なことに利用されるきっかけをつくってくれた人物です。
ヒポクラテス、アリストテレスの時代は、歯についた汚れも虫歯に関係すると言ってました(歯の表面(エナメル質)の虫歯)。
が、本質的には、一番問題となる深い虫歯「潜在性」の虫歯(痛みの出る象牙質の虫歯)は、4体液説でいう粘液質で、体液が腐敗した悪液が溜まり歯を腐らせる、としていました。
「粘液質」=「水」の体質ですので、まさしく糖のエネルギー代謝が障害されてミトコンドリアがガンの代謝(ミトコンドリアで糖を利用できずに、脂質とタンパク質を燃焼させている)となっている状態です。
虫歯や歯周病に対するアプローチは、
①根本は、細胞のガンの代謝状態を改善すること(=糖のエネルギー代謝を回復)
②代謝が落ちている時に、宿主に悪さをしてくるバクテリアに対処する。(副次的)
我々の細胞が、糖をうまく利用できない時に、我々の細胞は病的となり、組織を破壊し、抵抗力も落ちているために結果的に糖がバクテリアのエサとなり、環境をコントロールできないために体内でバクテリアが悪さをしています。
砂糖は、確かに表在性のむし歯を引き起こします。
砂糖(ショ糖)を利用して、連鎖球菌が 不溶性グルカンをつくり、多数のバクテリアの「塊」を作る素地を形成するからです。
しかし、唾液やDFT(象牙質体液輸送)など抵抗力がしっかりしていれば(糖のエネルギー代謝がしっかり機能して二酸化炭素が十二分に産生されていれば)、バクテリアが作る酸は簡単に中和されます。
糖のエネルギー代謝が低下している人は、いきなり砂糖を取るとむし歯になります。
糖のエネルギー代謝が低下(障害)されているので、我々の細胞が砂糖を利用する前に、菌が利用してしまいます。
代謝が改善するまでは、良質なハチミツで細胞の健康を取り戻す必要があります。
良質なハチミツは、砂糖(ショ糖)はほぼ完全に分解されて、ブドウ糖と果糖に分離しており、我々の細胞の糖のエネルギー代謝を高め、また高浸透圧によって菌も減らします。