抗酸化が良いと、一般健康情報ではうたわれています。
健康状態では、血液は弱アルカリ性、細胞内は弱酸性であることが基本です。
よって、血液が酸性に傾くとよくないといわれています。
血液が酸性に傾くのを防ぐために、抗酸化作用のあるビタミン剤や、はやりの水素吸入などが体にいいといわれています。
しかし、血液が酸化の状態から、弱アルカリになった後も、抗酸化を続けるとどうなるでしょうか?
細胞内は、弱酸性状態であることが基本なのですが、抗酸化によって、細胞内がアルカリ化していきます。
細胞内のアルカリ化は、ミトコンドリアの機能不全となり、長期的には細胞のがん化につながります。
行き過ぎた「抗酸化」には、ご注意ください。
先月行ったスカイ10での検査で、水素を頻繁に吸っている方です。
MDAという酸化指標であるアルデヒドは低値ですが、その下の数値は高値になり、細胞内で電子が渋滞している、アルカリ化を示してしまっています。
細胞のアルカリ化は、ミトコンドリアでの糖のエネルギー代謝を障害し、細胞をエネルギー不足による機能不全におとし、ガン化へと導かれてしまいます。
抗酸化物質の慢性摂取による細胞のアルカリ化は、脂肪酸不飽和化酵素の活性を高めるために、自分の体が自らPUFAを作り出し、細胞環境を病気の場へと落としてしまうので、注意が必要です。(「オメガ3神話の真実」参照)