前回の続きです。
「RAGE(AGEs受容体)に結合したアルグピリミジン(APMD)がオートファジーと細胞周期を調節し、歯周組織破壊を引き起こす」「Argpyrimidine bonded to RAGE regulates autophagy and cell cycle to cause periodontal destruction」
という、9月27日掲載の論文から。
(J Cell Physiol. 2022 Sep 27. doi: 10.1002/jcp.30886.)
から。
RAGEには、PUFAからのALEsも反応することが示されています。
(Advanced lipoxidation end products (ALEs) as RAGE binders: Mass spectrometric and computational studies to explain the reasons why。Redox Biol. 2019 May;23:101083.)
異常な酸化反応によってできるAGEsやALEsが、AMPKやP13K/Akt/mTOR経路に悪さをします。
細胞内シグナルAMPKやP13K/Akt/mTOR経路は、細胞内のエネルギーやタンパク質代謝、細胞増殖、生存、成長、血管新生など、調節するシグナル系です。
老化にも関与します。
AMPK | 細胞のエネルギーセンサーであるAMP活性化プロテインキナーゼをご紹介します | コスモ・バイオ株式会社
【いまさら聞けないがんの基礎 8】PI3K/Akt/mTORシグナル伝達経路とは? - Learning at the Bench
当然ですが、歯周靱帯細胞だけでなく体の他の細胞にもあり、癌、自己免疫疾患、糖尿、神経障害など研究でも注目されています。
AGEs、ALEsを産生する過酸化状態とは根本はなんでしょうか。
この異常な酸化が起こる根本原因には、細胞内の「アルカリ化」があります(崎谷先生の著書参考)。
健康状態では、血液は「弱アルカリ性」ですが、細胞内は、「弱酸性」であることが初期設定です。
代謝学⑤~現代人に必要なのは、「弱酸性」細胞内環境 - MDCのブログ
糖のエネルギー代謝が正常で、エネルギーが十分あれば、体は外来毒物にも炎症を起こすことなく対応できます。
糖のエネルギー代謝の異常で、細胞環境が自分が産生した細胞障害性物質でアップアップになれば、歯周病菌など病原菌が産生する障害性物質に対応できなくなり、激しい炎症が起こります。
体質改善のために、PUFAを断って、糖を入れても反応が悪く代謝が上がりにくいことがあります。
一つは、今までの生活習慣・環境で、環境が不自然な波動・周波数で満たされてしまっていることが考えられます。
この振動・波動によって、細胞内シグナルも誤作動を続けてしまいます。
シグナル(情報伝達)の実態は、振動・波動・周波数です。
このようなシグナル異常を解消するには、波動のリセットには自然の中で生活することが一番ですが、アレルセラピーや音、色、経絡、光など周波数を調整する波動療法の真骨頂であると思います。