脳は甘やかしが必要
「ショ糖誘発性鎮痛」
新生児の安全な鎮痛方法に、砂糖(ショ糖)を投与する方法があります。
幼少時には、痛みもストレスの一種ですが、さまざまなストレスにさらされます。
このストレスを強力にブロックするのが、糖です。
(「痛みを伴う処置を受けている新生児の鎮痛のためのスクロース」Sucrose for analgesia in newborn infants undergoing painful procedures. The Cochrane database of systematic reviews 2013Jan31 issue(1))
(「健康な新生児の鎮痛のショ糖と暖かさ」Sucrose and Warmth for Analgesia in Healthy Newborns: An RCT. Pediatrics 2015Mar01 Vol. 135 issue(3))
幼少時の痛み(ストレス)の緩和が行われないと、脳の成長を障害する可能性があります。
ラットの実験ですが、ショ糖がストレスによる脳神経の成長障害を改善したという報告もあります。
「幼少期のスクロース誘発性鎮痛は成人期の学習と記憶形成を調節するSucrose-induced analgesia during early life modulates adulthood learning and memory formation. PMID: 25846434 DOI: 10.1016/j.physbeh.2015.04.002」
脳はとても大食漢で、たくさんの糖と酸素を消費の必要とします。
全身に酸素を運ぶ赤血球という細胞も、エネルギー源は糖のみに依存しています。
脳に糖が十分量あれば、脳はめいっぱい成長しますし、体にもエネルギーが回り、強くなります。
良質なハチミツや果物などから糖を摂れば、子供の脳の本来の能力が発揮され、学習効果も上がります。
脳に砂糖が足らないと、脳はホルモンを放出し、体の細胞の代謝を強制的に落とし、体の細胞の機能を落とし構造もゆがめていきます。
姿勢が悪いのも、意外に糖の不足であるかもしれません。
糖の不足と利用障害が長期に渡れば、自分の体を破壊してまで糖を欲しがります。
発達が盛んな子供の時に起これば、姿勢の維持も困難になり、体は歪み、歯並びも歪み、のちのち慢性疾患へと結びついていきます。
脳と関係性が深い、歯や歯周組織も、妊娠前からの生活・食環境で、その子のむし歯体質、歯周病体質の下地ができていきます。
良質な糖と、その糖の利用をブロックするような物質(オメガ3、魚油や、大豆のようなエストロゲン作用するようなものなど)を、妊娠するかなり前から注意する必要があります。
糖は最も必要とされる絶対に必要なエネルギー源です。
虫歯を防ぐには、糖が悪いという以前に、糖を利用できないような体(細胞)の状態に、様々な方法で「誘導」されている現実にまずは気づく必要があります。
ですので、妊娠の数年前から、脳を甘やかす環境づくりが、母子ともに健康のために必要なのです。