MDCのブログ

健康は、変えることのできない生命の「代謝の法則」に従ったことに対する「結果」です。

人間たらしめるもの?

人間たらしめているもの?

 

人間たらしめているもの。まず一つにそれは脳の活動です。

 

脳の活動には、大量の「糖」を必要とします。

 

脳の糖のエネルギー代謝を支えるために、脳以外の組織が糖を優先して脳に届ける「自己犠牲」のシステムがあったからこそ、人間たらしめているとも考えられると思いますが、どう思われるでしょうか?

 

現代医学、健康情報での大きな誤りに、「インスリンは血糖値を下げる」というものがあります。

 

違うのです。インスリンは、飢餓状態から解放されて、細胞の場が「安心の場」になったことを教えてあげるホルモンです。

 

血糖値が低値であるときは、脳や赤血球など絶対に「糖」を必要とする組織のために、インスリン感受性細胞は、がまんして、糖の代わりに代替燃料である脂肪を燃焼させています。

 

インスリンは、脂肪を燃やして我慢してきた細胞たちに、「自己犠牲で頑張ってきたね。糖がいっぱい入ってきたから、今まで脂質を燃やして我慢してたけど、糖をいっぱい使ってもいいよ」という、ホルモンです。

 

なので、飢餓状態(脂肪の代謝)のストレス化にあった細胞たちは、血糖値の上昇とインスリンによる糖の利用で、細胞環境が「安心の場」となるので、脳は「快楽」を感じます。

 

 

先日NHKで放送していたヒューマニエンスより。

番組後半からの「誘導」が面白いので、ちょくちょく見ています。

 

 

脳が抑制なく活動できるために(精神も健康であるために)、脳は大量の糖を消費します。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsth1970/2/10/2_10_1345/_pdf/-char/ja

 

 

 

ブドウ糖が不足している時、飢餓状態の脳は、効率が悪くゴミが出るのでできれば使いたくないケトン体を、しぶしぶ抑制モードにしてエネルギーに利用します。

いわゆる、「冬眠」モードです。

 

では、糖をたくさんとればいいのかというと。。。

糖を取ると、血管が「糖化」してぼろぼろになるので、「血管の死」を選ぶか、「脳の死」を選ぶかだそうです。

 

実際には、この糖による糖化よりも、反応が高く早く進んで組織をぼろぼろにするものがあります。それが、PUFA(多価不飽和脂肪酸)です。

UFA(多価不飽和脂肪酸)が酸化してできる、反応性カルボニル化合物(アルデヒド)こそが、ぼろぼろにする真犯人です。

(ひとまず、この油の話題は置いておきます。)

 

話をもどしますと、

糖化が怖いので、食事で上がってしまった血糖を「下げるため」に、インスリンがでて、糖が細胞で消費されるのだそうです。(現代医学のウソ)



 

大きな間違いです。

インスリンの作用は、「血糖値を下げる」作用ではありません。これは、「結果的」に血糖値が下がるだけです。

 

インスリンの作用は、細胞でのグルコースの利用と貯蔵を促進するホルモンです。

(脂肪のエネルギー代謝ではなく、糖のエネルギー代謝にするホルモン)

 

一般健康情報では、インスリンを「血糖値を下げるため」のホルモンであると勘違いしています。

 

血糖値が下がるというのは、インスリンによって、細胞に糖が取り込まれ利用された「結果」であって、インスリンが目的とする作用ではありません。

https://matsuodental.hatenablog.com/entry/2022/08/27/101228?_ga=2.190378475.1195071272.1666313586-816888983.1638246814

 

https://wired.jp/2017/12/24/what-make-us-human/

 

人類の進化は、脳の大きさと関係しています。

 

脳のミトコンドリアで大量の糖を消費できるようにできた、体の細胞の自己犠牲のシステムが、人類へと進化させた一因であるのではと感じます。