高齢者だけでなく、若い人の深在性(崩壊性)の虫歯も同様です。
長期に糖質(砂糖)制限をして、オメガ3を取っていた方が、急に糖をとった場合、ランドルサイクル効果によって糖をTCA回路に入れることができないため、細胞がやむをえず糖を乳酸代謝する(嫌気的解糖系)ことによって、普段のエネルギー不足によるストレスを解消しようとエネルギー産生をして乳酸を産生(酸化ストレス)します。
巨大に進化した脳は、大量の糖を消費します。
その巨大な脳に糖を十分に与えられなければ、脳は機能低下を起こし、脳以外の組織は、少ない糖を脳に優先して取られるため、エネルギー不足になり機能障害(病気)を起こします。
酸による脱灰もむし歯の原因となりますが、糖のエネルギー代謝が十分に回っていて唾液の質が良ければ、酸は唾液の緩衝能によって中和されます。
また、カルシウムも飽和されていて、再石灰化も起こります。
唾液腺も糖をとても必要とする組織です。
FDG-PET検査、ペット検査というがん検診法があります。
そのブドウ糖を多く消費する組織に一つに、唾液腺があります。
FDG-PET検査 - FDGは何に集まるのか - | 2019年 | コラム | ニュース一覧 | 一般財団法人 浜松光医学財団 浜松PET診断センター
糖を長期に制限すれば、唾液腺は機能障害を起こします。
虫歯も、糖の利用障害の状態が口腔に現れた病態の一つです。