MDCのブログ

健康は、変えることのできない生命の「代謝の法則」に従ったことに対する「結果」です。

代謝学⑥~糖質制限をしても細胞は炭水化物(糖質)を作り出す(生化学の基礎中の基礎)~

代謝学⑥

 

肉しか食べない肉食動物も、「炭水化物(糖質)」が絶対に必要。

~動物は、ブドウ糖を出発点とした化学反応でしかエネルギー(ATP)を合成できない~

 

 

いわゆる肉(タンパク質)は、分解されると、アミノ酸になります。

肉しか食べない肉食動物は、消化によって分解されたアミノ酸を利用して生きています。

 

 

タンパク質(アミノ酸)は、体の構成成分でもありますが、ミトコンドリアでATPというエネルギー源に合成することもできます。

https://www.p.kanazawa-u.ac.jp/~bunyaku/research3.htmlより)

 

 

アミノ酸は、どのようにしてエネルギー産生に使われているのでしょうか?

 

アミノ酸は、そのままTCA回路に入れるのではなく、アミノ酸からアミノ基が取り除かれると、糖質(炭水化物)になります。

 

 

動物が生きていく上で絶対に必要なエネルギー(ATP)の産生は、

ブドウ糖から始まる、解糖系→TCA回路→電子伝達系の一連の化学反応以外には存在しません。

https://blog.hatena.ne.jp/mdc4555/matsuodental.hatenablog.com/edit?entry=4207112889905095843

 

 

糖質を制限しても、私たちの細胞では、タンパク質からわざわざ炭水化物を作り出し、さらにゴミ(アンモニア(アミノ基))が出るという、無駄な作業を細胞に強いています。

 

これは、エネルギー代謝を低下させ、細胞環境を悪化させます。

 

アミノ酸をエネルギー源に使うことは、ミトコンドリアのエネルギー代謝の効率が悪いことは、生化学の基礎を見ても明らかです。

 

エネルギー代謝が悪ければ、機能と構造の維持ができなくなるので、病気の場へと落ちていきます。

(崎谷医師の著書参照)

 

おまけ①

糖質と炭水化物とは(ネットより引用)

糖質は炭水化物の一部です。 糖質は炭水化物のうち、体内で分解・吸収されエネルギーとして使われるものを指します。 実は炭水化物は、エネルギーになる糖質と、ヒトの消化酵素では消化されないためほとんどエネルギーにはならない食物繊維に分けられるのです。

https://www.lotte.co.jp/medipalette/2873/#:~:text=%E7%B5%90%E8%AB%96%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%8A%E4%BC%9D%E3%81%88%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E7%B3%96,%E3%81%AB%E5%88%86%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

 

おまけ②

必須アミノ酸、ペプチド、BCAAって何? ~アミノ酸の味・構造・効果~ | 味覚ステーション

https://mikakukyokai.net/2014/09/19/amino/tou